2016年10月 第三回発表会(1)
2016年10月29日
上演日:2016年10月29日(土)
会場:狛江エコルマホール(東京都狛江市)
プログラム
第1部:バレエコンサート
第2部:海賊より プロローグ&第一幕(奴隷市場)
第3部:海賊より 第二幕(洞窟)
第4部:海賊より 第三幕(花園)
『海賊』(Le Corsaire)は、1899年にマリウス・プティパにより振り付けられた作品。
マカロンでは発表会用に曲を付け加えたり、振付を変えたりしながら、大人からこどもまで幅広く楽しめる作品に仕上げました。
長年の夢であった大作である『海賊』を発表会で上演すること...諦めずに思い続けていたことが多くの方に支えられて実現しました。
支えてくださった全ての方々に感謝しております。
あらすじ
舞台は、ギリシャに面した地中海のイオニア海の浜辺。海賊たちを乗せた船が嵐で難破し、海辺に打ち上げられる。そこへギリシャの娘メドーラと友人のギュリナーラ達が通りかかり、一緒に海賊たちを救い出す。
首領コンラッドは美しいメドーラに一目で心を奪われ彼は恋に落ちる。
そこへやって来たのは奴隷商人のランケデム。トルコの占領下にあるこの地では海賊は見つけた次第、処刑されてしまう。少女たちは必死で海賊たちを逃すが、自分たちが囚われの身となってしまう。
今はそれを見送るしか出来ないコンラッドたち。だが、屈辱を許さないプライド高き首領コンラッドは彼女たちの奪還を誓うのだった。
アドリアノーブルの奴隷市場。市場を取り仕切るランケデムが手下とともに現れ、各国から捕らえてきた奴隷娘たちを買人たちに披露する。
そこへこの市場の上客であるトルコ総督の大金持ちサイード・パシャが現れる。
そんなパシャの前にランケデムは浜辺で捕らえた少女、グルナーラを引き出し競売にかける。
そんな中、メドーラの奪還とランケデムへの復讐を誓ったコンラッド一行は金持ちの客に変装し、いとも簡単に門番を買収して奴隷市場への侵入に成功する。
グルナーラを手に入れ、自分のハーレムに送り込んだパシャが満足げに去ろうとした時、ランケデムはさらに美しい少女がいると伝える。引き出されたのはメドーラ。そのあまりの美しさにいくらでも黄金を積む気になるパシャ。
とそこに新たな競売相手が登場する。彼はメドーラを巡り、どんどん値を吊り上げていく。
しかし最後にメドーラがパシャの手に渡ろうとしたその時、正体を現したのはコンラッドと手下たちだった。彼らは格闘の末、メドーラと少女たちを救出すると、ランケデムを捕らえ引き上げてゆく。
コンラッド一行は隠れ処としている洞窟にたどり着き、少女たちは奴隷の身から解放されたことを喜び踊る。洞窟はひととき華やかな宴となる。
宴が果て、メドーラが少女たちを家に帰してほしいと願い出ると、コンラッドはそれを受け入れる。だが、その決定に不満なのはビルバンド。首領コンラッドへ反逆を企てる。
そんなことを知らず...二人きりになったメドーラとコンラッド。愛のパドドゥがはじまる。
囚われ身のランケデムはビルバンドたちの不満を察知して、自分を解放してくれたら協力してやろうとビルバンドに話を持ちかけます。ビルバンドはランケデムと手を組み、コンラッドが気を許した隙に眠り薬で眠らせてしまう。彼らはコンラッドが眠り込んでいるうちに彼を殺し、メドーラをを捕らえようとしますがメドーラは一瞬の隙を見てビルバンドの腕をナイフで切りつけます。そのどさくさに紛れてランケデムはメドーラをさらい、うずくまったビルバンドを置き去りにして一人逃げ出します。残されたビルバンドはアリたちが駆けつけるのを察知してランケデムの謀反に立ちはだかり負傷したと腕を見せる。コンラッドはアリとビルバンドたちに、再びメドーラの奪還とランケデムの打倒を命じる。
パシャの夢の中。夢の国では着飾った娘たちが花輪をもって花園で踊り、グルナーラとメドーラも美しい踊りを披露します。
パシャが昼寝から覚めると巡礼の托鉢僧がやって来て一夜の宿を願います。実は一行はコンラッドたちの変装。まんまとメドーラとグルナーラを取り返します。その戦いの中、メドーラは自分がつけた刀傷をビルバンドの腕に認め、謀反の首謀者がこの男であることをコンラッドに主張する。信頼していた仲間の裏切りを知ったコンラッドは、ビルバンドを撃ち殺すのでした。
海賊船はコンラッド、メドーラを乗せ新たな冒険に向けて大海原を出航する。